農村文化ゼミナールの歩み

平成16(2004)年 8月1日(日)
六郷コミュニティーセンター


 第17回 農村文化ゼミナール
   テーマ「少子高齢化と民俗学 ―地域文化資産の再活用をめざして―」
                             主催  財団法人農村文化研究所 

基調講演 「少子高齢化と民俗学 ―地域文化資産の再活用をめざして―」
佐野 賢治氏 (神奈川大学)

昭和45年ころより、毎年夏、畔に鬼面川建つ民具館へ東京教育大(現筑波大)の学生諸君が、民具類やお行屋の調査に訪れられました。その中心が現在神奈川大学常民文化研究所教授・佐野賢治先生であります。先生とその仲問はいまや日本の民俗学を背負って活躍しておられますが、この夏の機会に、置賜でゼミナールを開こうという動きが出ましたが、第1回は川西町、その後は置賜各市町で開催され、本年で17回になりました。
この5月、JAおきたまが主催した田植え体験では、70名以上の子どもたちが参加し、目を輝かせて泥のなかで歓声をあげ、田植えが終わった後は民具館を訪れ、コメ作りの道具を手にとって見て、昔のくらしの大切さを学びました。総合学習や地域の教育力が話題になる昨今、民具館の役割はあらためて見直されております。昔のくらしを想像し今に生かす智慧を生み出すキーワードが民具館です。それは地域再生へのいざないであると思われます。
今回のゼミナールが、地域の活性化や少子高齢化の中での子育て支援、新しい街づくりの大きなヒントになればこの上ない喜びです。


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