山形県米沢市 遠藤恋羽・京子 記者
山形県米沢にある資料館を訪ねました。戦時中の資料が展示され、中でも「特別高等警察(特高)」の資料は貴重で現存している例は極めて珍しいそうです。
学芸員の阿部宇洋さんにお話を伺いました。
同市出身の石川一美さん、正志さん兄弟は、戦時中、別々の部隊に所属していたのに、広い中国大陸で偶然再会できたそうです。
その後、この兄弟の運命は、兄・一美さんが戦死、弟・正志さんは二度の召集の末、シベリア抑留を経て、苦労の末帰国されたと説明を受けました。
わたしは、戦争が終わっても苦しんだ方が沢山おられたこと、戦争は苦しみと不幸しかもたらさないことを学びました。(ナガサキ・ピース・タイムス2016/8/9)
日本非核宣言自治体協議会の東北代表として、米沢市の遠藤親子が選ばれ、現地で農村文化研究所・戦争資料館の資料の記事発表をして頂きました。
戦争の実被害は受けなかった米沢市ですが、米沢出身の方は戦地に行って戦争に従事しました。
当館所蔵、石川一美資料を調査し、簡潔にまとめられています。教育で戦争を扱うことは難しい側面がありますが、事実を伝えるのも教育の重要事柄の一つです。この協議会の取り組みはそういった意味で、戦争実被害地と地方を結ぶ貴重な取り組みでしょう。