公益財団法人
農村文化研究所

米沢市六郷町西藤泉71-32

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 民具に安住の家を・・・
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(本資料館の紹介)
置賜ーイサベラバードの「アルカディア」




農村文化研究所付属

置賜民俗資料館

山形県南部の置賜地方は朝日、飯豊、吾妻、蔵王の山々に囲まれた盆地で、季節ごとの寒暑の差が大きく、しかも豪雪地帯。松川、鬼面川、白川などに潤される面積約2,500kuに約24万人が生活を営んでいます。

農山村では、夏と冬の生活に大きな違いがありました。夏季は農作業に勤しみ、冬季には雪に耐えながら、漬物などの保存食作りや藁(わら)仕事、竹や蔓を用いた細工物や工芸品作りに精を出しました。雪はこの地方の建築様式や道具類、あるいは雪遊びや祭りなど、生活文化全般に様々な影響を与えています。

収蔵されている民具には先人たちの生活の知恵や工夫が盛り込まれており、手で磨かれた木肌からは喜びや楽しみ、そして悲しみや苦しみなどの思いが立ち昇ってきます。


      農機具
藁細工・蓑(みの)     
   桶屋(おけや=桶を作る・売る人)、
   樵(きこり=森林の木を切り・売って
   生計を立てる人))の道具
行灯(あんどん)   
   生活雑器
                    成島焼         

 成島焼は米沢市成島に天明元年(200年程前)、日常陶器の自給自足を計り、米沢藩の財政を支えるため、藩の御用窯として開かれました。最盛期には関東や青森まで販路を拡げ隆盛を極めましたが、その後はいわゆる瀬戸物に押され、明治40年に廃窯、いったんは復興したものの昭和10年に再び廃窯となりました。黒釉で下塗りした後、なまこ釉をかけた風合いには重厚な趣があります。
 当資料館にはスズ、カメ、ハチ、キッタテガメ、カタクチ、スリバチなど170点余が収蔵されています。



  行屋」    
置賜地方では江戸時代中期から昭和初期まで、男子15歳時の成人儀礼や豊作祈願などのため、
飯豊山や出羽三山への登拝が盛んでした。登拝前に精進潔斎して身を清める修行の場が「行屋」
であり、個人や共同で維持していました。建て面積は1,5〜3坪ほどで切妻造か寄棟造、内部には
神棚や炉があり、1〜3週間ほど、近くの小川や池で水垢離を取り、特殊な言葉(行屋言葉)を
使いながら、寝食を家族と別にして過ごしました。
平成9年12月、国の重要有形民俗文化財に指定。
登録の名称は「置賜の登拝習俗用具及び行屋」。
用具830点と行屋三棟および付属14点があわせて指定されました。



 本資料館は、六郷の郷人である故遠藤太郎氏が、50年にわたり収集・

整理した膨大な民俗資料を保存・展示し、民俗文化の研究に供しています。
 また要望があれば一般の方・児童生徒の見学も受け入れています。


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